
社員研修のご提案
御社代表者様
人事ご担当者様
ヘディングネクスト代表、未来キャリアコーチの安藤彰記と申します。
最近は人手不足が顕著で、いかに優秀なスタッフを揃えるか、いかに適材適所の効率的なスタッフ配置を行うかなど、日々の業務にご苦労されていらっしゃることとご拝察いたします。
御社の更なる発展に貢献させていただけるかと思い、私の経験に基づくご提案をさせていただきたく存じます。
私事で恐縮ですが、私自身もサラリーマンとして25年間勤務した経験を持っております(その後、キャリアチェンジのための非常勤社員としての経験も複数いたしました)
私は、大学卒業後に私立大学の専任スタッフとして就職し、幾つかの部署を経験いたしました。自分自身の異動経験や周りの仲間の異動状況などを見るに、私のいた職場では、異動させながら経験を積ませると同時に適性を見るような異動方針があったのではないかと感じておりました。時には、所謂玉突き人事のようなこともあったようにも思います。なぜそう言えるのかと言えば、私は自身の人事異動の内示の際に、必ず異動の根拠と異動先で私に期待していることを尋ねていたからです。
勿論、その手法も間違ってはいません。ただ、当時の私には、仕事の楽しさややりがいなどを感じるよりも、早く異動したい気持ちの方が強い配置も時にはありました。
前述の手法は、人間的成長やキャリアアップの観点から見れば、十分に有益ではありますが、本当に適性が少ない場合は、本人のパフォーマンスやモチベーションが落ちてしまい、結果的には、当人にとっても、組織的にとっても、双方が有益ではなかったと言うこともあり得ます。
この問題は、現在は、さらに難しくなっています。人的余裕などがあまり持てない中で、全体のパフォーマンスを上げるためには、本人の気持ちや適性を的確に把握しておくことが必要です。さらには、転職ツールの多様化や転職情報の充実により、昔のように、労使双方が成長に一定の我慢も含め時間をかけられる状況ではなくなっています。これへの対策をしておかないと、必要な人材の流出ということになりかねません。また、必要な人材の流出は、優秀な人材から始まる傾向も見られます。必要な人材の流出は、当然に組織のパフォーマンス全体に影響を及ぼしますし、対外競争力の低下につながる危険性があります。
ただ、私自身の経験を通しても、本人の気持ちや適性は、実は本人自身も正しく理解できていないケースは珍しくありません。そのために、様々な適性診断ツールが開発されており、活用されておられる企業様も多くあることでしょう。
しかし、私が思うに、実は最も重要なポイントが軽く扱われているケースが多いのです。
それは、正しい認識を自分事として自身の中に落とし込む、つまり正確かつ実感のある特性把握と、それに基づく自己肯定感の向上です。
診断ツールにより、客観的な観点から、本人が無自覚だった特性が提示されても、本人自身がそれを受け止め切れていないケースが多いということです。占い遊びの感覚で「へー、自分ってそんなとこあるんだ」くらいの軽い受け止め方が非常に多いのです。ですから、いかに高額で正確なツールを利用しようとも、いとも簡単に忘れ去られてしまい、宝の持ち腐れ的な状況となってしまいます。
なぜそうなるのかと言えば、それは本人自身の実体験を通して認識した特性や価値観などの情報を、整理した上で自分の中に落とし込む、つまり自分事として受け止めるというプロセスを踏んでいないからです。
また他方、精神的ブロックという要因により、本人自身が積極的に自身の特性を受け取ることを、心理的に拒否していることもあります。これについては、本人以外の外的要因も多く含まれますので、ここではその部分については割愛しますが、人は誰しも心理的安定を望む面があります。自身が受け止められない、あるいは実感がわかないものは、この安定を揺るがす要因、つまり不安要因として作用してしまうため、提示されても拒否してしまうのです。これを打破していくためには、自身で自身の埋もれてしまった体験を掘り起こし、自ら気づいていくという具体的プロセスが必要となります。
勿論これとて本人が前向きに取り組まねば、いかなる潜在的能力を持ち得ていたとしても、記憶の奥底に埋もれたまま掘り起こされません。しかし、人は誰でも「自分は一体何者?」という問いを常に抱えています。そして自分では気づいていない自分を知りたい、知らない可能性があるなら受け取りたいとも思っています。占いの性格診断が絶えることがないのはこのためです。ですから、表面的には一見非効率的に見える体験プロセスが、結果的には一番の近道なのです。
この一連の作業により、自身の特性や本来の意志を見出すことで、本人の自己評価が変わり、適合した業務への取り組み方は飛躍的に能動化します。
御社にとっても、スタッフご本人にとっても、本当の意味での自身を知るということは、多くの場合に非常に役立つことと思います。私共では、個人セッションだけでなく、企業研修にご利用いただけるワークショップもご提供いたしております。
時間や人数など調整可能ですので、ご興味をお持ちいただけるようでしたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
長文にて失礼いたしました。
最後までお読みいただきありがとうございます。